水道と地球環境を考える研究会の取組み
技報堂 1992 ISBN 4-7655-3130-9
1997年12月の京都議定書にさかのぼること約5年、1992年11月末に、この本は上梓されました。地球環境問題について、今ほど一般に認知されていなかった時代に、時代を先取りする形で、一般論の紹介に留まらず、「具体的に環境負荷の少ない水道」の姿の提言にまで踏み込んだ、極めて意義深い成果が掲載されています。
現在ほど様々な情報があふれているわけではない中で、実務的な観点から、現在でも決して陳腐化していない、様々なアイデアやデータが掲載されており、これからの時代の水道技術者には、是非、一度手にとって見ていただきたい本ですので、今回紹介させていただくことにしました。
目次
第1章 地球環境の時代
第2章 地球環境問題と水道のかかわり
第3章 二一世紀の水道像
第4章 水道はエネルギーをどのように消費しているか
第5章 省エネ水道への道
第6章 地球にやさしい社会と未来の水道
なお、この研究会の取組みは、その精神を受け継ぐ形で、第2次、第3次と続いており、直近では、2007年において第3次研究会が「水供給-これからの50年-」を発表しています。第4次研究会も近日立ち上がることになっており、水を語る会とも緊密に連携しながら取組みを続けていく予定です。
※注1 ここで引用したグラフなどはいずれも本に掲載されているものです。
※注2 絶版の可能性あり。
文責:山口]