第1回 リレーエッセイを始めます

筆者:小林 康彦

ー水を語る会の発足にあたっての想いー
―自由投稿も歓迎します―

水を語る会は何をするの?

「水を語る会」が6月7日の総会をもとに旗揚げをしました。
私は、この会の準備段階から関り、現在、顧問という名誉ある称号をいただいています。
水道の健全な発展のために「水道」に限定しての取り組みでは裾野が広がりません。生活用水、水道を中心に、生活にかかわる水について、広く話題を集め、話し合い、考える場を作ることが水道の前進のために役に立つであろうとの思いをいつにする人の集まりを目指して会はスタートしました。

しかし、準備段階から、「何のために、何をするの?」との「?」に十分応えきれていないように感じています。それは、会の活動にどれだけのお金を使えるかのとの関係で、望ましい活動の提案をしきれない、もどかしさでもあります。

会の活動はインターネットの活用をベースに、顔を会わせての集まりを年数回企画することが、高くない会費で、できるだけ多くの人に参加していただくための路線であろうというのが、発起人会の共通認識でありましょう。

水声(リレーエッセイ)を始めます

会のホームページを少なくとも月2回は更新するためにリレーエッセイを提案したところ、幹事会から私が口火を切るよう要請されました。幹事会で寄稿していただきたいリストを作り、お願いしていくとともに、自由に投稿していただくルートも用意し、活発なページになればと思っています。新聞や雑誌と異なり、掲載の自由度は大きいですから、話題を活発に展開していくことが期待できそうです。

見える活動の一助に

実はこの手法を1988(昭和63)年3月設立の(財団法人)水道管路技術センター(現:水道技術研究センター)で使いました。新しくセンターの看板を掲げても、調査研究で成果が出せるのは少なくとも2~4年後でしょう。その間、センターの存在をアッピールする手っ取り早い方法は、すでにその分野で知見のある専門家に原稿を書いていただき出版することです。

「技術レポート」のシリーズで年4回を企画しテーマを定め、適任と思われる方に依頼をしました。しかし、1ヶ月後に原稿をというわけにいきません。そこで、私が

  • 第1号 水道管路の破損と機能劣化(10月25日発行)
  • 第2号 水道管路の研究開発の方向(12月25日発行)

を書き、呼び水としました。第3号は1989(平成元)年2月の名和さん(神奈川県内広域水道企業団)の「水道管路における電食防止対策の実施」です。

いろいろな団体で、新規の会員が増えない、退会が続く、というのは共通する悩みです。そこでは会員であるメリットはなにかが繰り返し議論されています。

水を語る会は、水の文化、水道に関心のある方々の自発的な自由な集まりとして、高くない会費で共通の場の形成を目指しています。そのため、参加型の会のスタートに水声が始まります。

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